「記憶に残るチャプターを築きたい」──ダニエル・リーが見据える、バーバリーのこれから

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2025/04/21 16:37

「記憶に残るチャプターを築きたい」──ダニエル・リーが見据える、バーバリーのこれから

今年10月にバーバリー（BURBERRY）のチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任したばかりのダニエル・リー。2023年2月に予定されているデビューコレクションを前に、BURBERRY コピーパーカー イギリスを代表するブランドのこれからについて、そのヴィジョンを語ってくれた。

11月中旬、場所はロンドン。アーミーグリーンのセーターとスポーティーな黒のパンツ、そしてナイキ（NIKE）のスニーカーを合わせたダニエル・リーは、クラリッジズのスイートルームにいた。背後にあるフレンチドアの向こうには霧雨が降り注ぐロンドンの景色が広がり、遠くにはビッグベンがのぞいている。この日の前夜、リーは人気レストランのチルターン・ファイヤハウスでジャーナリストや母校であるセントラルセントマーチンズの恩師と再会していたそうで、声が少し枯れていた。「ああいう賑やかな場所での再会はいいものですね。コレクション作業で疲れていないときに限るけど」と彼は言う。

ロンドンに再び拠点を置くこと
36歳のリーがバーバリー（BURBERRY）のチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任したのは、リカルド・ティッシが9月に最後のショーを行ったわずか数日後のことだ。ボッテガ・ヴェネタ（BOTTEGA VENETA）でクリエイティブ・ディレクターを務めた後、ミラノとロンドンを行き来する生活を送っていた彼にとっては、故郷への帰還となった。バーバリー 「一周してここへ戻ってきたような気がして心地よいです」と彼は話す。「ロンドンに住むのは大学生のとき以来。ダナ・キャラン（DONNA KARAN）でニューヨークへ、セリーヌ（CELINE）でパリへ、そして次はミラノ。さまざまな場所を転々としていたので、ロンドンに帰ってくるときは息抜き、あるいはインスピレーションを求めてのことでした。またこの地にきちんとした拠点を持てるのが嬉しい」

仕事以外の時間は──ほとんどないといっても過言ではないが──アメリカン・バレエ・シアターの元プリンシパル・ダンサーで、パートナーのロベルト・ボッレと一緒に過ごすという。二人はロイヤル・オペラ・ハウスにバレエを観に行くそうで、振付師クリスタル・パイトによる「Light of Passage」を鑑賞した彼は「本当に素晴らしかった」と振り返る。

音楽も好きで、最近ではThe O2アリーナでケンドリック・ラマーのライブも観たそうだ。そして彼は今、家のリノベーションの真っ最中であることも教えてくれた。「ジョージアン様式のテラスハウスで、とても典型的なロンドン建築です。チャールズ・ディケンズの小説のような雰囲気が好きなんです。歴史ある空間にいること、自分もその歴史の一部であることを感じられる。私が来るずっと前からここにあって、私が去った後もここにある」

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